【外国人観光客は4倍に】姫路城の入場料を検討!他国と日本を比較

姫路城の入場料を外国人観光客は4倍を検討

姫路市では、姫路城の入場料を外国人観光客は4倍の値段にしようと検討しています。

「外国人は、4倍も値上げされることについて、どう思う?」

「日本と他の国の観光地の入場料ってそんなに違うの?!」

など、疑問に思う人は多いと思います。

本記事では、姫路城の入場料を上げる理由や、外国の観光地ではどうしているのかなどについてまとめています。

また、他国と日本の観光地の入場料の違いについても比較した表があるので、ぜひチェックしてみてください。

目次

【姫路城の入場料】外国人だけ上げるのはなぜ?

https://pixabay.com/

2024年6月18日、姫路市の清元秀泰市長が、外国人の入場料を4倍に上げると発言しました。

姫路城の入場料は、2024年6月現在は、1,000円(18歳以上)、学生は300円です。

姫路城の入場料を、外国人だけ上げるのは、以下の理由が考えられます。

  • 補修予算にあてたい
  • 物価の高さを利用したい
  • 市の税金を増やしたい

それぞれ解説していきます。

補修予算にあてたい

姫路城は、木造建築なので、たくさんの人が訪れると床や壁などが多少なりともすり減って、壊れやすくなるそうです。

そのため、入場料を値上げして補修予算に充てることを検討しています。

姫路城は、白鷺城とも言われるように、真っ白で美しいお城。

建造から400年という歴史があり、国内外から多くの人が訪れています。

2023年には、外国人観光客だけで45万人、国内外合わせて148万人が訪れているので、全員が同じ場所を歩けば補修箇所が出てきてしまうのかもしれません。

物価の高さを利用したい

今は、これまでにない円安で、日本は「安い国」とレッテルを貼られてしまっています。

コロナ禍が落ち着いたこともあり、多くの外国人が日本へ観光に訪れています。

外国人は、京都や奈良、名古屋などの神社仏閣を目当てに観光に来るので、入場料を上げてできるだけお金を落として欲しいと考えているはずです。

観光地の入場料の世界平均は30ドル

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観光地の入場料は、世界ではすでに外国人観光客向けと現地人向けで分けられており、観光客の方が何倍も高くなる「二重価格」は一般的です。

姫路城の入場料が1,000円=7ドル程なので、世界平均の30ドルとすると、4,700円になります。

およそ4倍に相当する入場料金には、各国から賛否両論あります。

外国人からのコメント

姫路城の入場料金を、外国人観光客だけ値上げすることについて、各国のコメントを集めました。

フランス「4倍はやりすぎかも。2倍なら理解できるけど」

引用:TBSニュースDIG

中国「客数を調整するためであり理解できる」

引用:RecordChina

韓国「韓国国民が日本旅行でじゃんじゃんお金を使うから、良いカモとみて公式的にぼったくろうということだ」

引用:Record Korea  

近隣国である韓国や中国は、4倍は高すぎるという意見が多いです。

よく行く国である以上、外国人観光客向けの価格設定には差別されている意識を持ってしまうようですね。

各国の有名観光地の入場料と、日本の入場料を比較

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ここでは、各国の観光地の入場料と日本の観光地の入場料を比較してみます。

日本円で換算しているので、見比べてみましょう。

各国の観光地の入場料日本の観光地の入場料
【フランス】ルーブル美術館
外国人:3,500円 現地人:無料(26才以下)

【ハワイ】ダイアモンドヘッド
外国人:800円 現地人:無料

【エジプト】ピラミッド
外国人:1,800円 現地人:200円

【インド】タージマハール
外国人:2,100円 現地人:420円

【ヨルダン】ペトラ遺跡
外国人:1万500円 現地人:220円

【ペルー】マチュピチュ
外国人:9,780円 現地人:5,520円
【京都】清水寺 
400円

【京都】二条城
1,300円   

【京都】伏見稲荷大社
無料

【大阪】 大阪城 
600円

大阪仁徳天皇陵古墳
300円

【山梨・静岡】富士山
2,000円

各国は、オーバーツーリズム(観光客の増加)で自然環境や歴史的建造物などの破損を懸念して、値上げをしていることが多いです。

とくに中国やヨーロッパ各国、東南アジアなどは、現地人と外国人観光客の入場料金に大きな差があります。

しかし、日本では京都や東京以外ではあまり意識されておらず、入場料の外国人観光客と現地人の差はほとんどありません。

※価格はレートによって変動します。

日本の観光地の入場料が安い理由

日本では、入場料は環境保全や施設のメンテナンスのために徴収するため、利益を重視していないからです。

日本では、国立公園法によって、政府から公園や歴史的な建造物などを保全するための補助が出ています。

さらに、多くの人々に訪問して欲しいと促しているために、入場料が安く設定されています。

しかし、近年では円安やオーバーツーリズムの懸念から、姫路城のように入場料を上げることを検討している施設も少なくありません。

まとめ

姫路城は、外国人観光客に向けて、4倍の強気な価格の入場料を検討しています。

これに対し、国内や諸外国からも賛否両論な意見が出ています。

最近では、インバウンドを意識した価格設定の豊洲や渋谷の飲食店などが話題ですが、姫路城のように今後も訪日客に向けた価格設定が増えていくかもしれません。

多くの人に整備された公園や歴史的な建造物を見て欲しい気持ちから、国を上げて入場料を低く設定していた日本ですが、円安やオーバーツーリズムによって少しずつ変化していきそうですね。

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